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2008.01.28

ラオス旅行(1)

ビエンチャン・ロールワンデリング(改訂版・相すみませぬ)

R0010230.jpg

ノック・エアーのかわいい機体


チェンマイからウドンターニまではノックエアーで1時間10分。ほぼ定刻どおり午後3時20分に到着し、そのままリムジンバス(ハイエースだけど)に白人6人と共に乗せられて、一路ボーダーへ。1時間ほどで到着。速攻で出国し、橋を渡る20バーツのバスに乗り、ラオス側へ。窓口で用紙をもらって記入し、無事に入国。入国料20バーツのみ支払う。日本人は現在、15日以内の観光であればビザは不要、したがってビザ代も不要。ゲートを出たところで乗り合いソンツク(3輪のソンテウのことを私が勝手にこう呼んでいる)が呼び込み中だったので乗り込む。タラート・サオ(中央市場)まで30バーツ(最初の言い値は100バーツ!)。

さて。
タラート・サオでソンツクを降りればすぐに寄ってくるジャンボの人たち。前に来て目をつけていたゲストハウスの名前を告げて、みんな「わからん」と言うのを「私が知ってるから」と交渉、5000キップで行ってもらいます。無事ゲストハウスに到着。ここまでは、すんなりでした。ええ、怖いほどに。
ジャンボを下りて宿のロビーに半身だけ入れて、「部屋あります?」と聞くと、「ソーリー、フル!」との答え。おっと、こいつは想定外。そうか、フルか。心配そうなジャンボのおじさんに「フルだったよ。どっか知ってるとこない? あったらそこ行こうよ」と言ってみましたが、英語まったく通じず。しかもこのチャンスを掴もうとする意欲もない(つまり欲のないまっことラオス人らしい人だったんだよ)ので、歩いて探すことにしておじさんには帰ってもらいました。
地図のコピー以外に何も資料を持っていないので、その紙片に目を落としていると、「ねぇ、部屋探してるの?」と英語が降ってきました。
吸い込まれるように顔を上げてみれば!!!
一瞬、クラッとめまいが。老眼の故ではないぞ。近いところから遠くへ視線を移したからくらっと来てるんじゃないぞ。
すげぇー、かわいいイケメンの若い男子だよっ! 
アメリカのね、中西部の農場で生まれたって感じの、干草の匂いのする子だよっ!
タイプ、タイプ、タイプ~~~~~っ!
ま、それは置いといて。とりあえず落ち着け。
「うん、ここ一杯だった」
「僕も今聞いたとこ。ここが1軒目?」
「そう」
すると彼氏は自分のロンプラを私に指し示し、「えーとね、この先の、こことこことこことこことこことここ、はフルだったよ。だからこの先には行っても無駄足だから」
私は脳天カチ割られたような気分になりましたね。普通教えないと思うんですよ、そんなこと。同国人とかならともかく。いい人ですねー、なんて親切なんでしょうか。
何となく2人で「この先」とは逆方向へ歩き出しました。
「いま着いたの? どこから?」
「うん、ウドンターニから」
「そう、僕はサバナケットから」
なーんて会話をしつつ、おっと、そこにゲストハウス発見。当然ここは彼氏が聞きに行きます。すぐに出てきた。フルだったんですね。そう聞くと、
「あるにはあるんだけど……」と一瞬口ごもり、それから、ありえねーよ、という顔をしてみせながら、
「20ドルだって言うんだよっ!」と言い放ちました。
20ドル……。
倹約バックパッカーではない私にとり、出せない数字ではありません。しかし、この流れ、この素直で親切な青年との今後の関係性を考えるに、ここで私が言うべき言葉はただ一つ。
「ワーォ、リァリィー? ソー、エクスペンシブ!」
20ドルなんてありえない、という感覚を共有しないといけませんでしょう、やはり。彼は「でしょうっ? ビエンチャンは宿が高すぎるよ、クレイジーだよ、しかも汚いのにさっ!」としばらく言ってました。私も「うんうん」と聞いてました。
だけどなぁ。
何でここで出会っちゃったんだよ。
こんなかわいい青年にさ。
何でメコンべりのレストランじゃないんだよっ! 
ここじゃダメなんだよ、早すぎるんだよーっ!
なぜかと言うとですね。この状況、彼が見てきただけで10軒以上がフルだっていうこの状況下、私は彼と一緒に部屋を探すわけにはいかんのです。それが旅人の仁義ってもんです。なぜ? と聞かれますか? それはですね、ようやく見つけたのが1部屋だったとすれば、お互い譲り合うってことにもなるだろうし、彼がいい人であればあるほど、女性に譲ろうとするかもしれない。それは私には心苦しいし、彼にしたって「あの人と一緒じゃなければ自分が泊まれたのになぁ」と思うでしょう。だから、ここはお互いのために別れるしかないんですよ、うわぁーん、めちゃくちゃ悲しいーっ!
交差点で彼は右へ行くと言うのに、「じゃ、私は川の方へ行ってみるね」「うん、グッドラック!」と別れ、それから私は宿を1軒ずつ尋ねはじめました。

ビエンチャンのメコン川べりからサムセンタイ通りという大通りにかけての一角は、ゲストハウスの密集地帯です。いつの間にこんなに増殖したんだと思うほど、小さい宿がたくさんあります。だから何とかなるだろ、と高をくくっていた私ですが、ゲストハウスの看板を見つけて近づくと、入り口に「FULL」と張ってあるところが多いのを見て、ちょっと気を引き締めました。何も書いていない宿に尋ねても、「フル」の答えしか返ってきません。
5軒聞いてダメだったときは、まだそれほどめげてはいませんでした。
しかし、だんだん空は暗くなってきます。もうとっくに日は落ちているのです。最初のゲストハウスに到着した時点ですでに5時20分でした。夕暮れです。
10軒目でダメだったときは、さすがにちょっとやばいかなと思い始めました。町はもう薄暮の時間。路地のあちこちに、ビアラオの電飾看板がぼーっと浮かび上がる暗さになりつつありました。宿が決まっている白人たちは、そこここにある小洒落たレストランに集ってもう飲み始めています。その笑い声の横をさ迷うのは、結構つらいものがありますね。
しかも考えてみれば、ウドンの時点で既に腹ペコだった私。ビエンチャンに着いたらすぐ部屋決めてメシ食いに行くだっ! と誓いながらリムジンと国境バスと乗り合いソンツクとジャンボを乗り継いでここまで来たのです。もう腹減って動けません……。でも探すしかない、歩け! 歩くんだーっ!
15軒目でダメだったときには、これはもうダメかもしれない、覚悟せんと、と腹を括りました。
覚悟その1・いっぱいある寺の軒先を借りて寝る
覚悟その2・ジャンボに泣きついてどこでもいいから連れて行ってもらう
覚悟その3・超高そうなホテルにカードで泊まる(こんな私を泊めてくれるならな)
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たとえばこんなホテルとか
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もっとすごいこんなホテルとか

まぁ、このうちのどれか1つはオッケーだろうと思いつつ、さらにさ迷います。もう自分がどのあたりにいるのか、わからなくなってきています。メコンの方角は常にわかっているけど、かなり町はずれまで来ているような……。
16軒目に飛び込んだ宿には、日本語を話す人がいました。ここもフル。「アドバイスください」、10軒目以降は私は全ての宿でこう聞いていました。どっちに行けばありそうか、もう自分じゃわからなくなっていたので。この宿の人は「そこのKPPに行ってみなさい」と教えてくれ、そこに行ってみるもあえなく門前払い。もうこの先には何もなさそうです。ついに野宿か……。夜空を仰ぎつつ呆然と通りを見渡していると、斜め前に目立たない宿の看板が見えました。
R0010265.jpg
真ん中の色のついてる細長いのが宿

どうせダメだよね、誰も私を泊めてくれないんだよね、もういいよ、と思いつつ一応ロビーに顔を突っ込んで聞いてみます。
「部屋あります?」
「イエス」
ああ、やっぱり……。と首を引っ込ませながら、「あれ、今イエスって言いました? イエスって、あるってこと?」と思い直し、あわててもう一度首をっ突っ込んで
「今、あるって言った?」
「言いましたよ」
「…………、泊めてくださいっ!」
「10ドルなんだけど」
「いいですっ!」
「部屋見ますよね?」
「いいえ、見ません、いいですっ!」
見たってしょうがないじゃないですか? 見て嫌だって思って、そいでどうするの? また探すの? もうやだ。
手続きをしながら、お兄ちゃんが「ねぇ、すごく疲れてるみたいだけど」と聞くので腕時計を見ると、6時半近い。1時間以上も町をさ迷ったんですね、私。
「えーっ、1時間も?」
「そうだよ、ここ18軒目だよ。それもFULLって書いてあるところは数えてない、聞いた数だけで18軒目」
「まじっ?」
「まじだよ」
そこへガタイのいい白人の兄ちゃんがぬっと首を突っ込み、「部屋ある?」と聞いたのですが、答えは「FULL!」。白人の兄ちゃんはすぐに去っていきました。
「ねぇ、最後の部屋だったってこと?」
「そうだよ」
「あーーーーー。それってさ、私、超ラッキーで超ハッピーってことかな?」
「うーん、メイビー(苦笑)」

それから私はお兄ちゃんに案内されて部屋に行きました。3階の階段に近い部屋で、一応バスルーム付き。構造上、部屋のドアを閉めないとバスルーム方向へは行けなかったので、ざっと部屋とベッドだけ見て「うん、いいよ」といいました。まぁ、文句はないけど、実感としてはこれは3ドルから4ドル、それ以上取ってはいけない部屋じゃないかと思いましたけどね。首都だからしょうがないか。
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寂寥感ただよう壁の落書き・・・

バルコニーの方に行くお兄ちゃんを見送ってドアを閉め、荷物を下ろし、それから「よしっ、メシを食いに行くぞっ」と自らに気合を入れ(別に気合は必要ないけど)、その前にトイレに行こうとバスルームに向かいました。(ここから先、お食事中の方はお控えください)
するとっ!
そこで私を待っていたのはっ!
山盛りの、えー、何しろ、あれでした。
いったい人間というものは、一度にこんなにする動物なんですか? と冷静に聞きたくなるような。
私は反射的にレバーを押していました。とりあえず目の前から消えてほしいからね。
ところが、なんか、むぉわーっと盛り上がってくるではないですか! しまった、詰まってたのか? これがこのまま盛り上がってあふれてきたら、どうすりゃいいんじゃ、わしは!
私はあわててお兄ちゃんを呼びに行きました。幸いすぐそこにいた彼をつれて戻ってみると、おお、一応トイレはブツを吸い込み始めていました。お兄ちゃんは情けなさそうな顔をして「オー、ノークリーン」と呟きつつ、もう一度レバーを押しました。さらに吸い込まれていくブツ。しかし何と言うか、綺麗にはならないのですよ。
「トイレだけでいいから掃除してよー」
「掃除の人が5時に帰っちゃって」
「えーっ?」
「僕はできないんだ……」
「………………」
お前のその手はーっ! 神の手でーっ! だから便所掃除はできないとでもっ!? 私に掃除しろとでも!?
「明日の朝一番で掃除させるから、ごめんね」
う、うーん……。謝られると弱い……。
私は兄ちゃんを許すことにし、それからメコン川に向けてダッシュしました。

メコンの川べりにはたくさんの屋台が出て、それぞれテーブルと椅子も並べて賑やかにやっています。ここで川風に吹かれながらビアラオを飲むというのが、ビエンチャンの定番娯楽らしいのです。
今まで旅先で酒を飲むことがなかった私。夫も旅先では飲まない性質なので、ビエンチャンには何度も来ているのに、一度もその定番娯楽を味わったことがありません。一度くらいはやってみるかという思いと、あとは1人なので屋台のほうが気楽というのもあって、突撃してみました。
炭火でチキンだの魚だのブタだのを焼いている屋台に近寄ると、おばさんが手招きしてメニューを見せてくれました。いろいろあるんですね、知らなかった。説明もしてもらって、1人だからなぁと考えた上、揚げ春巻きを頼むことにし、それからこの餓鬼のように減りまくっている胃袋のためにフライドライスも頼み、「それからえーと、あのさ」と言いかけると、おばさん、わかってるわよーと満面の笑みと共に
「ビア・ラオだねっ!?」
「イエーーーーーーッス!」
半径20mには響き渡ろうかっつう声で返事してしまいました。
川に最も近いテーブルに近づき、一人で飲んでる白人の兄ちゃんがいたので「ハーイ」と軽く挨拶し(タイプじゃなかったんだよ、残念)、自分も座りました。もうすっかり暗くなっているのに、最後の残照が空と大地のあわいをぼんやりと浮かび上がらせていました。
いやぁー、大変な一日でした。ビエンチャンに入ってくること自体はぜんぜん大変じゃなかったけど、宿がないのにはいささかめげそうになりました。おまけに山盛りの……。
そんなわけで、今夜の私が飲むにあたって、異論を差し挟む人はないでしょう。ビアラオ、謹んでいかせていただきます。
 
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大瓶だし・・・
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この記事へのコメント
自分でコメントするのもおかしな話ですが、えーと、初版を読んでしまった方にはお詫びします。走りすぎましたね、完全に。失礼致しました。一部書き換えました。既にドン引きされていると思いつつ、反省と共にコメント入れさせていただきます。
Posted by ヤマネ at 2008.01.29 00:43 | 編集
こんにちは(^^)/ やまねさん

暖ったかい所で頑張ってますね。
可愛いデザインのヒコーキ、ノックエアーと
美味しそうなラオビールの写真をトドブログで
紹介させてもろうてええですか?

岡山は雪だらけです。

走り過ぎた第一稿読ませてください。
Posted by トド at 2008.01.30 22:27 | 編集
トドさん、こんにちは!
岡山の雪のニュース、こちらでも見ましたよ。車はスタッドレスタイヤになってるんですか?

えーと、はーい、写真ですね、どぞどぞ、お使いくださーい、よろしくお願いしまーす!

第一稿、お読みになりたいですか?w えーとそれじゃ、近日中にこっそり何とかします。
Posted by ヤマネ at 2008.01.31 00:15 | 編集
こんにちは(^^)/ やまねっさん

写真使用の件、ありがとねー。

ご近所の皆さんはちゃんとスタッドレスでっけど
ウチはノーマルタイヤのままです。
4WDで車高が高く、車重もあるので走破性はかなりある
と思っています。
チェーンを持っていますが、ホントにヤバそうな時は
出かけないようにしています。
Posted by トド at 2008.01.31 07:20 | 編集
トドさーん、アシカさんと一緒に風邪引いちゃったみたいですけど、大丈夫ですか?
何しろ今年は寒いですよね、暖冬予想はどこへやら。軽井沢も真冬日のオンパレードです。
あ、そうか、トドさんの車、思い出しました。あいつなら大丈夫そうですね!

ガンバレ大根の写真、面白かったです。
私もがんばりまーす!
Posted by ヤマネ at 2008.01.31 12:51 | 編集
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